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個人的におすすめなアルバムの紹介です(´∀`)


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Al Cohn & Zoot Sims『A Night At The Half Note』(United Artist)

Zoot Sims 1959 Jazz Alive! A Night At The Halfnote

01, Lover Come Back To Me
02, It Had To Be You
03, Wee Dot
04, After You've Gone

Ts: Al Cohn, Zoot Sims
As on 3&4: Phil Woods
Pf: Mose Allison
Bas: Nabil Totah
Drs: Paul Motian
Recorded February 6th&7th, 1959, New York

聴くたびに「あぁ、これだよこれ。」とため息が出てしまう名盤。メンバーを見るとわかるように名手ぞろいのこのアルバムだが、それぞれが主張しすぎることなく上手く混ざり合ってマイルドな仕上がりの聴きやすくてオーソドックスな演奏をしている。AlとZootは言わずと知れた白人テナーコンビで実力抜群だし、後半2曲に参加するWoodsもパーカー派アルトの代表者、Mose Allisonは後年ジャズ・ブルースの弾き語りを本業としていくらしいが、ここでは自慢の歌声は披露していない。ベースのNabil Totahはあまり有名ではないが中東はヨルダンの生まれという珍しい出自ながら安定したベースプレイを披露している。Paul Motianはこの録音の翌年から、有名なBill Evansのファーストトリオに参加してVillage Vanguardで伝説を残すことになるプレイヤーだ。
そんな名プレイヤー達が集まるのだからさぞかし緊張感溢れる演奏になっているのではないかと身構えてしまうが、一曲目のラヴァカンを聴き始めるとそのマイルドでピースフルな演奏に大きく肩透かしを食らう形となる。おそらくメンバーの全員が白人であることにも原因があるのではないかと思う。個の主張よりも全体の調和やまとまりを求める傾向が白人には多いのではないかと、いうのは自分の勝手な思い込みなのだが・・・

さて、このアルバム個人的には前半2曲がおすすめだ。もちろんWoodsの参加した後半2曲もいい出来だが、まとまりという観点からいけばゲストであるWoodsが参加している演奏よりもレギュラーメンバーのみでの演奏のほうがいいのは当たり前でWoodsのファンには申し訳ないが、メインは前半2曲だと思っている。
1曲目はアップテンポで演奏される「Lover Come Back To Me」。イントロからしっかりアレンジされた演奏で安心して聴いていられる。Alのテナーが先発ソロで、落ち着いた音色で地に足を着けた堅実なプレイを聴かせてくれる。続くZootのテナーはAlに比べるとふんわりとした音色で優しい感じがする。プレイも少し茶目っ気を滲ませる。3番手にはピアノのAllisonをはさみ、AlとZootの4バースに突入する。A部分を2回4バースした後、B部分と後ろのA部分はテーマを演奏して終了となる。
2曲目の「It Had To Be You」はミドルテンポで演奏され、Alがメロディを奏でZootがそれに絡んで対旋律を奏でるというテーマで始まり、ソロオーダーは1曲目と同じだがAllisonの後にベースソロが入る。それぞれ派手すぎず落ち着いたプレイで非常に聴きやすい。こういう耳にすっと入ってくる演奏は疲れた時に聴くと絶大な効果を発揮するので貴重である。

悪く言ってしまうと何の変哲もない「普通」の演奏だが、やっぱりこういうのも必要なんだよなぁ、とフリー系なんかの肉食系のアルバムを聴いた後なんかにふと再生してみると感じる。同楽器2本のグループはその2本の対決が目玉とされることが多いがこのグループはもちろんそういった側面も持っているもののテナー2本が協力しあって、よりまとまりある音楽を形作ろうとしている姿勢が感じられる。包容力の大きなおかん的ポジションの一枚である。

テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
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