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個人的におすすめなアルバムの紹介です(´∀`)


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Wynton Marsalis『Standard Time Vol.1』

Standard Time 1

01, Caravan
02, April In Paris
03, Cherokee
04, Goodbye
05, New Orleans
06, Soon All Will Know
07, A Foggy Day
08, The Song Is You
09, Memories Of You
10, In The Afterglow
11, Autumn Leaves
12, Cherokee Ⅱ

Tp: Wynton Marsalis
Pf: Marcus Roberts
Bas: Bob Hurst
Drs: Jeff Watts
Recorded May 29th, 30th, and September 24th, 25th, 1986, New York

割とジャズ聴き始めのころに手に入れたアルバムで、当時は「あぁ、うまいなー」ぐらいにしか思わず聞き流していたが、何年か後になって聴いてみると実はすごい演奏だということに気がついた。

まず「Caravan」。このアルバムでの演奏がはじめてだった自分はエリントン楽団や他のアーティストの演奏のサウンドとの違いにびっくりした。エリントンなどはこの曲を重厚でねっとりした感じで演奏しているのに対し、ここでのMarsalisの演奏はましく知的でスタイリッシュ!「Caravan」とはもともと砂漠を渡る隊商のの意味で、作曲者であるエリントンが目指したのもその砂漠の暑さと中東あたりの雰囲気だったと思う。しかしこの演奏を聴いて思い浮かぶのはNew Yorkなどの都会でバリバリ働く商社マンのイメージ(笑)こういうアプローチもありなんだということだろう。
そして2曲目とラストを飾る「Cherokee」はWynton自身がライナーノーツで、50年代に夭逝した天才トランペッターClifford Brownの『Memorial Album』のバージョンをあえてカバーしたと書いてあるとおり挑戦的なトラックだ。圧倒的なテクニックで2分半を吹き切る様はまたBrownとは違う意味で魅力を感じる。だがWyntonの「Cherokee」のもっともいい演奏が聴けるのは『Live At The Village Vanguard』のDisc6に収録のバージョンだ。そちらも要チェック。
『Autumn Leaves』もおもしろい。なにが面白いのかというと、ドラムスだけがメロディーによってテンポを変えつつ演奏するのだ。文字ではうまく表現できないが一度聞いたらこの不思議な感じがわかってもらえると思う。

個人的ベストトラックは7曲目の「A Foggy Day」だ。この曲は特に変わったアレンジや仕掛けが施されているわけじゃなく普通に演奏されるのだが、だからこそプレイヤーの力量がストレートに発揮されていて聴き応えのある曲に仕上がっている。ミュートをつけてまさに「霧がかかったような」音で魅力的なフレーズを紡いでいくWyntonと、少し不器用ながらもロマンティックなピアノソロを披露する盲目のMarcus Roberts、そして短いベースソロをはさみ再びWyntonのソロへ。安心して聴いていられる心地いいメンバーだ。

とにかく全員の演奏レベルが高い上に息もぴったりで聴き込むほどにすごさがわかる名盤。フリー、フュージョン、と経験してきたジャズがまた一回りしてこういうストレートなジャズへと回帰する瞬間を捉えたアルバムとしても興味深い。

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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽
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